ランク戦

【ワールドトリガー考察】玉狛第二の長所と短所から、トリガー構成の改善案を考えてみた結果

(アイキャッチ引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第14巻p. 98)

他にはない漫画「ワールドトリガー」の魅力と言えば、そのひとつに団体戦の描写があります。

三つ巴や四つ巴で繰り広げられる戦いで、チームの戦略がどのように勝敗へつながるのか、単純に個々人の能力だけでは計れない複雑さがランク戦を面白くしてくれます。

本作の主人公たちのチームである玉狛第二は、トリガー構成の細かな変更や隊員の追加を実行し、奇抜な戦略を仕掛けることでB級2以内に入ることができました。

この記事では、玉狛第二をさらに強くするためにどのようなトリガーを入れたらよいのかを考察していきます。

結論

始めに、私が考えた玉狛第二の新しいトリガー構成案を示します。

三雲修

空閑遊真

雨取千佳

ヒュース

以下、このトリガー構成を考えるに至った経緯を説明します。

作中でのトリガー構成

まず、作中での主なトリガー構成を確認しておきましょう。

三雲修

作中で、修は何回もトリガー構成を変更しています。

ここではBBFに記載の構成のみを示していますが、実のところ、この構成でランク戦に臨んだのは、ラウンド7だけです。

空閑遊真

ラウンド1では、グラスホッパーを装備していません。

雨取千佳

千佳も、修ほどではありませんが、トリガー変更を頻繁にしている隊員です。

上記の構成は、ラウンド5と6のときのものです。ラウンド4までは鉛弾やハウンドが入っておらず、ラウンド7と8ではメテオラを持っています。

ヒュース

上記はラウンド8のときの構成です。ラウンド7では、実際には使っていませんが、焼き出し用のメテオラを装備していました。

玉狛第二の個人技

ここでは、作中で見せた主要な技を3つずつ紹介します。

三雲修

レーダーに映るだけ

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第11巻p. 37)

ラウンド2の試合中盤、荒船隊の2人が自身の射程内にいる状態で、あえてバッグワームを使わずレーダーに映ることで、荒船隊の動きを制限しました。

色分けワイヤー陣

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第17巻p. 82)

ラウンド5の試合中盤、赤いワイヤーにグレーのワイヤーを混ぜることで2色しかないと見せかけ、薄いグレーのワイヤーに香取隊をひっかけました。

追尾性能を切ったハウンド

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第22巻p. 143)

ラウンド8終盤、修がアステロイドを装備していると二宮隊に錯覚させるため、追尾性能OFFの状態のハウンドを撃っていました。トリオン能力が低いと、威力が多少変化しても気づきにくいため、修にしかできない大技です。

空閑遊真

グラスホッパーを踏ませる

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第12巻p. 78)

味方を援護する目的で千佳とヒュース、敵の態勢を崩す目的で村上と巴に使用した技です。

マンティス

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第13巻p. 173)

ラウンド4で対戦した影浦から盗み取った技。シールドやバッグワームが同時に使えないのがデメリットですが、射程持ちにも対抗できるようになりました。

スコーピオン乱反射(ピンボール)

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第22巻p. 95)

ラウンド8で帯島に対して使った技。緑川が得意とする乱反射と、自身が編み出したスコーピオン投げの合体技です。蔵内曰く、弾トリガーなどでグラスホッパーを相殺すれば回避できます。

雨取千佳

玉狛の大砲

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第10巻p. 141)

すべての試合で使用。高いトリオン量を生かし、地形を変更したり、敵をあぶりだしたりするのが主な役割です。ラウンド8では、辻をオーバーキルしました。

鉛弾狙撃

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第16巻p. 100)

ラウンド5以降で使用。トリオン量に応じて弾速が速くなるライトニングを鉛弾(レッドバレット)と合わせることで、シールドを貫通して狙撃できます。ただし、瓦礫でガードできてしまうのが欠点です。

トリオン体を破壊するわけではないため、人を撃ちたがらない千佳でも使用することができました。

追尾鉛弾

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第17巻p. 56)

鉛弾と合わせたハウンドで、分割すれば瓦礫で防ぐこともできません。距離を詰められた場合の対抗手段であり、自身の生存率を高くすることができます。

ヒュース

アフト剣術

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第18巻p. 172)

14歳で蝶の楯(ランビリス)を手にするときまで、アフトクラトルのヴィザ翁から6年間教わっていた剣術。弧月1本縛りの模擬戦では、No. 6攻撃手である生駒とほぼ同等の実力を見せました。

エスクード無双

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第20巻p. 101)

高いトリオン量を生かし、広範囲にエスクードを多数発生させることで、敵の分断や捕捉が可能です。

隠し玉バイパー

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第22巻p. 41)

ラウンド8序盤、バイパーを曲げずにアステロイドに見せて撃ち続け、ベイルアウト直前にはじめて曲げて見せました。フルガード状態の生駒を派手に撃破したことで、二宮への切り札に見せかけました。

玉狛第二の戦術

玉狛第二が得意としている戦術は、地形戦で有利をとって、相手に不利な選択を押し付けることです。

マップ選択権があったラウンド2では、あえて狙撃手が有利なマップを選択することで、諏訪隊と利害関係を一致させ、荒船隊を追い詰めました。

ラウンド5以降は、自分たちが選んだマップでなくとも、千佳のアイビスやメテオラ、修のスパイダー、ヒュースのエスクードで、自分たち(特に遊真)が有利に戦える地形を整えることで、上位とも渡り合えるようになりました。

玉狛第二の弱点

考えられる玉狛第二の弱点は、次のとおりです。

  • 初見殺しの奇策を仕掛けることが多く、対戦回数が増えるほど勝ちにくくなる。
  • ワイヤー陣は修、千佳、遊真の3人が揃っていないと完成しないため、序盤で崩されやすい。
  • 4人チームのため、オペレーターの負担が大きい
  • 修以外がトリオンを使いきれていない。
  • 個人で見ると、修の指揮以外、千佳のトリオンと射程以外、遊真の射程のパラメータが低い。

BBF記載のパラメータ

トリオン攻撃防御・援護機動技術射程指揮特殊戦術
三雲修23445464
空閑遊真798108254
雨取千佳382536811
ヒュース1812241394610
戦闘員平均6.897.186.896.377.604.374.273.40
トリオン機器操作情報分析並列処理戦術指揮
宇佐美栞1108777
オペレーター平均3.067.657.247.356.656.35

※蝶の楯(ランビリス)起動時

トリガー構成の改善案

以上のことを踏まえて、玉狛第二のトリガー構成改善案を考えてみました。

前提として、B級ランク戦のレギュレーションから外れないことを条件としています。

三雲修

シールドは、脆弱すぎるため不採用としました。

隠密性を高めるために攻撃力を削るのは非効率的であるため、バッグワームも外せるなら外したいところです。

修はトリオン能力が低すぎるので、装備しているトリガーを6つから5つにするだけで、攻撃に使えるトリオンが約1.2倍になります。

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第19巻p. 82)

そして、アステロイドを採用したとしても敵のシールドを破るのには不十分なので、ラウンド8と同様にチャンスメイクしやすいハウンドを採用しました。

メテオラを採用したのは、少ないトリオン量を利用して、安全な煙玉として使うためです。ラウンド6で水上が遊真に対して放ったメテオラのイメージです。

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第18巻p. 84)

宇佐美とタイミングを合わせれば、鈴鳴第一のスイッチョフ戦法と同じように、視覚支援で有利をとれます。

煙の中で、ワイヤーに引っかからないように進むのはほぼ不可能です。そのまま逃げたり、逃げるふりして反撃したり、遊真の攻撃を援護したりできます。

空閑遊真

まず、グラスホッパーを左右同時に展開することはほぼないので、メイン側を外しました。

バッグワームをメイン側に移動させることで、バッグワーム+グラスホッパー、バッグワーム+スコーピオン、スコーピオン+グラスホッパーの同時展開を可能にしています。

また、ラウンド7では、来馬のフルアタックに対して、遊真は攻撃に絡むことができず、ヒュースを援護することしかできませんでした。

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第20巻p. 58)

遊真がアステロイドを持って、ヒュースのバイパーと合わせれば、弓場隊のような2人二宮戦法も可能になります。

アステロイドは、遊真のブラックトリガーの「射(ボルト)」印と似たトリガーなので、すぐ扱えるようになると思います。

そして、ワイヤー陣との相性は悪いですが、機敏な遊真がカメレオンを使ったときの奇襲も、十分な敵の脅威になるでしょう。

雨取千佳

後述しますが、千佳のダミービーコンで玉狛第二全員の生存率を大きく上げることができます。ダミービーコンの動きは、あらかじめ宇佐美にプログラムしてもらっておくとよいでしょう。

修に操作権を渡すと、面白いことに使ってくれそうな感じもします。

ヒュース

スイッチボックスは、特殊工作兵(トラッパー)専用トリガーで、作中だと冬島が使っていたものです。

ヒュースには、角で強化された豊富なトリオンがあるので、バッグワームタグがなくてもスイッチボックスを使えます

単体の戦闘力が低い修や千佳を逃がしたり、合流したりするときにショートワープが役に立ちます。また、千佳とヒュースが合流するだけでも、火力で敵を一掃できます。

敵にショートワープを踏ませれば、あらかじめエスクードで作っておいた小さな空間に敵を幽閉することもできます。エスクードを破壊できないスコーピオン持ちを無力化する必殺技です。

新しい戦い方

さらに、上記のトリガー構成では、次のようなチーム戦術が可能になります。

ダミービーコンの雲

戦闘開始直後に千佳のダミービーコン200個くらいでマップ全体を埋め尽くします

敵部隊のオペレーターを無力化し、バッグワームを持たない修やカメレオン中の遊真、鉛弾狙撃中の千佳が敵に見つかる確率を下げるのが主な目的です。

ダミービーコンは、トリガーを切り替えた後も残り続けるので、千佳はバッグワームを起動して逃げることが可能です。

(引用元: 漫画『ワールドトリガー』単行本第20巻p. 130)

ワイヤー陣改

まず、あらかじめワイヤー陣を張る場所を決めておき、試合開始直後にヒュースがショートワープで修を移動させます

マップのほとんどの領域がアイビスの射程内に入り、かつ建物が多いエリアがベストです。狭いマップであれば、防御がしやすいマップの角に陣を張ります。開けた場所しかない場合は、ヒュースのエスクードで遮蔽物を作ることになります。

しばらくしたら、他の隊員もワープさせ、ワイヤー陣の中で全員合流します。

千佳はアイビスであぶり出しを行い、ワイヤー陣の中に敵を引き込みます。

ヒュースはエスクードとスイッチボックスの罠で、ワイヤー陣への侵入経路を絞ります。その後、千佳を護衛します。

ワイヤー陣に入ってきた敵に対しては、修のメテオラ煙玉と遊真のワイヤー駆動、千佳のライトニング、ヒュースのバイパーで対処します。

トリガー臨時接続

トリガー臨時接続で千佳やヒュースのトリオンを使えば、修のメテオラと遊真のアステロイドをとてつもない火力で撃つことが可能です。ヒュースのバイパーを千佳のトリオン量で撃つのもえぐいでしょう。

全種類の射手トリガーを所持しているので、敵はどの弾が飛んでくるのかも予測しにくいです。端的に言えば、トリオン量38の出水と戦っている感じです。

また、アニメオリジナルで披露した臨時接続スラスターもヤバい威力です。敵をワイヤー陣に閉じ込めたところで、自分たちは外にショートワープし、スラスターをワイヤー陣の方向へぶっ放す、これだけで何点かとれそうですね。

まとめ

本記事では、玉狛第二がもっと強くなるためにどんなトリガーをセットしたらよいかを考えました。

修にメテオラ、遊真にアステロイドとカメレオン、千佳にダミービーコン、ヒュースにスイッチボックスというのが、私の結論です。

皆さんだったら、どんなトリガー構成にするのか、ぜひコメントで教えてください!

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